胎動篇《二》ー045

威介
「あっそ」

月子
「…ごめんなさい…」シュン…

威介
「何でお前が謝んだよ;;;」

月子
「…なんとなく…」

威介
「お前は大人しく護衛されてれば良いんだよ」

月子
「…はい」

綾狐
「城に戻ったら決してお師様から離れるンじゃないぞ?」

月子
「…はい…え゙?」

威介
「何だよ?その嫌そうな顔」

月子
「いえ…なんでもありません;;;」


其の儘暫く沈黙が続いた儘牛車は和国に到着した。


  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


銀之丞
『綾狐』


庭には銀之丞が待っていた。

其の後ろには千代と千歳も控えている。


綾狐
「おゥ。全員竜胆間に通してくれ。俺は一旦部屋に戻る」

銀之丞
「分かった」

綾狐
「茶羅は通常任務に戻ってくれ。今境界には誰が居る?」

茶羅
「茉緒(まお)が居ります」

綾狐
「ンじゃァ茉緒と一緒についてくれ」

茶羅
「かしこまりました。では」スッ

綾狐
「千代、千歳後頼ンだ」


そう言うと綾狐は足早に自室へと向かった。


千代
「お帰りなさい、月ちゃん!」

月子
「ただいま!千代ちゃん!千歳ちゃん!」

千代
「あら、お師匠さまも。ご無沙汰してます」ペコリ

威介
「おう。久しぶりだな。元気してたか?」

千代
「もちろんです!」ニッコリ

千歳
「…姉さん」

千代
「うん。行こうね。ではご案内します」


千代と千歳が先頭に立って月子と威介が後に付く。
 

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