胎動篇《二》ー016
月子
(〜っ///もうなんなの…っ!?)
月子は襖を後ろ手に押さえたまま俯いていた。
…顔、すごい熱い。
なんであんな人に顔を赤らめてんだろ。
鼓動も速くなってる。
苦しい…。
……。
お師匠さまの、あの言葉―。
―自分は里の人間から外面と血だけしか見られていない―
月子
「…どうしてあんなこと…」
はぁ、と一息吐くと布団に入る。
豆太郎
「…」スースー
月子
「…あったかい///」フフ
寝息を立てる豆太郎を撫でながらゆるゆると眠りに落ちる。
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