056

 声に顔を向けると銀髪に金色の瞳の、いかにも魔法遣いますなローブの男が立っていた。


シュロット
「お待たせ致しました。俺はシュロット・ノイル。ルイズ様の秘書をしています」

門番
「では私は通常業務へ戻ります」

シュロット
「あぁ。他の門番へもその様に」コクリ

門番
「はっ」

シュロット
「ではご案内します。こちらへどうぞ」


 シュロットの後について関所を抜ける。

 そこはまるで別世界だった。

 眩しいくらいにすべてが光り輝き、たくさんの花が咲き乱れている。そして、他の区画とは比べ物にならない程の聖樹の力を肌で感じ取る事が出来る。


アオイ
「…す、げー…」

シグレ
「きょろきょろするな。置いて行くぞ」

アオイ
「!悪ぃ…Σ!?」ビックゥッ

シグレ
「?何だ」

アオイ
「オマエ誰だッ!?;;;」

シグレ
「殴られてぇのか」イラッ

アオイ
「???;;;」

シュロット
「そちらはシグレ様ですよ。初めて聖域に入られた方は皆さん同じ反応をされますね」

シグレ
「…そういう事か」チッ

アオイ
「どーいうことだ…???;;;」オロオロ…

シュロット
「"聖域七不思議"です」

アオイ
「聖域七…は???;;;」
 


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