055

聖域
【聖域南東の関所】


 聖樹のある聖域に入るには王の許可書、または魔装師協会からの特別な許可が必要である。

 その為、聖域と聖域級区画との境には高い壁が建造されており、魔装師協会が特別な障壁を張っている。境界の壁には合計8個所の関所が設けられていて厳しく立ち入り検査が行われていた。


 シグレとアオイはそんな厳戒態勢の関所の一つにやってきた。


門番
「…シグレ様、アオイ様お待ちしておりました。只今案内の者を呼びますので少々お待ちください」

シグレ
「…」ウン

門番
「…こちら南東門、シグレ様とアオイ様が到着されました」

???
『…了解した。すぐに向かう…』


 門番は壁に取り付けられている木箱を開け、中に収納されていたカップの一つを取り出すと耳にあて、同じく木箱の中、並ぶカップの下に少し小さなカップが口をこちらに向けて取り付けられている。それに向かって話し掛けた。


アオイ
「すげー。なにそれ」

門番
「?あぁ、これは魔法を動力にした通信器です。遠くに居る仲間とリアルタイムで連絡を取る事が出来ます」

アオイ
「へー」


???
「その通信器のお蔭で随分と業務がスムーズになりましたよ」


 


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