050
寄ってきた魔物達を真紅の瞳で散らすとシグレはベッドに潜り込んで眠りに落ちた。
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オズワード
「じゃあ頑張っておいで。今日は顔合わせだけだからすぐに終わると思うよ」
アオイ
「そーなのか?」
オズワード
「そうだよ。終わる頃にはシグレに迎えに行かせるからね。さぁ、行っておいで」
アオイ
「うん!行ってくる!///」
アオイは何度も何度も振り返っては手を振って嬉しそうに修錬所へと出掛けて行った。
オズワード
「余程楽しみだったんだろうねぇ」クスクス
シグレ
「…」
オズワード
「シグレも行ってみたかったかい?」
シグレ
「死ね」
オズワード
「行きたかったんだ。ふふ」
シグレ
「違ぇよ。面倒臭ぇ。そもそも俺には必要無ぇ」
オズワード
「そんな事はないさ。あそこは知識技術だけじゃない。共同生活をさせる事で人間同士の付き合い方も教えているのだからね。シグレには必要な場所だよ」
シグレ
「必要無ぇじゃねぇか。俺は人間じゃねぇんだからな」カタン…
オズワード
「シグレ…」
シグレは去り際「忌み子は禍(わざわい)を呼ぶ化け物で権力者の慰み物でしかねぇ」と呟き、後ろ手で戸を強く閉めて出て行った。
オズワード
「…そういう考え方がいけないんじゃないのかなぁ…。まぁ、そういう性格にさせたのは私達なんだけど…」フゥ…
どうしたものかな…。
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