047

 はた、とアオイが周りを見回して元気を無くす。


シグレ
「おい」

アオイ
「!」

シグレ
「何しょげてんだよ。…少し持て。お前の物なんだから」

アオイ
「しょげてねーもん。…ただ」

シグレ
「…」

ルイズ
「アオイちゃん?」

アオイ
「ただ…オレの生まれた場所はどんななんかなって思っただけで…」

シグレ
「しょげてんじゃねぇか。面倒臭ぇ」

ルイズ
「……探してみましょうか」

アオイ
「え?」

ルイズ
「…」ニコニコ


 ルイズはただ微笑んだままアオイを見つめた。

 何を言ったのかと考えているうちにルイズの部下が時間だと告げてルイズは協会へと戻って行った。意外と忙しいらしく分刻みのスケジュールをこなしているようだ。


 が、大概バックレてオズワードの魔装警師団の本部で遊んでいる事が多い…。


シグレ
「帰るぞ」

アオイ
「あ、うん」コクリ



ルイズ
『明日、修錬所が終わったらシグレ君と聖域の関所まで来てください。あ、オズワードには僕から話をしておくから安心してくださいね!』



ホントにオレの生まれた場所なんて判るのか…?


誰も知らない…オレすら知らないのに…。



 


[ 45/199 ]

|

し お り を 挟 む

ぺ ー ジ 一 覧 に 戻 る

C h a P t e R に 戻 る


←Novel

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -