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アオイ
「………」
シグレ
「…」スゥ…
オズワード
『…これだけは気を付けて欲しい。シグレが気を抜いている時は急に話し掛けたり、触れたりしては絶対にいけないよ?…』
アオイ
「…シグレ…」
…どうして…いつもオマエだけがこんなにツラいんだろうな…。
オレが代わってやれたらいいのに…。
アノヒトはいじわるだ…。
…。
アノヒトって誰だ??
アオイ
「…つーか…オレはオマエを泣かせるヤツは大っ嫌いだよ…」
寝息を立てるシグレの横顔に呟いてベッドを離れ、ソファーで丸まる。
なんでだろう…。
シグレのこと全然知らないのに…。
シグレのことすげー大事…。
シロならなんか知ってるのかなぁ……。
朝早くから怒涛のように色々な事が続き知らず知らずの内に疲れていたアオイはゆるゆると眠りに落ちた。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
翌日。アオイはシグレに連れられて第八居住区画のマーケットに来ていた。
こじんまりとした小さな店がそんなに広くない通りにずらりと軒を連ね、たくさんの人々が行き交う。
アオイ
「おわぁー!!///すげーっ!!///人がいっぱいだ!!///」
シグレ
「煩ぇ。きょろきょろすんな。うっとうしい」
アオイ
「…///」ニコニコ
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