036

 轟音と共に煙と青白い炎が立ち上り、アオイを中心に爆風が炎を伴って吹き荒ぶ。


オズワード
「!!なっ」

ルイズ
「アオイちゃんが真っ白になって…!?っそれにあの青い火は…!!」

リーツ
「…まさに伝説のオニの姿だねぇ」ホゥ


 少し青みを帯びた白髪に額からは真紅の角が二本、そしてアオイの周囲には蒼い火が舞い、手にした懐刀の刃にも蒼い火が。刃が燃えている。



???
「俺、ド派手に見参ッ!…ッてェ、ちょっとやり過ぎたかァ。斬り刻む分が居ねェなァ」アー



 100近く居たヤミがほぼ燃え尽きている。中には他のヤミが壁になり、辛うじて生きている個体も居るが虫の息だった。


???
「とりあえず、トドメ刺して回るかァ」ヨット


 屋根を降りた白髪のオニは面倒臭そうにしながらトドメを刺して回る。


シグレ
(…知ってる…)



あいつ…どこかで…。


俺は……。



 白髪のオニを見つめていると目が合った。


 言い知れぬ不安に身を強ばらせていると白髪のオニはにやりと嗤い刹那、驚くべき跳躍でシグレの後ろに降り立った。


シグレ
「っ!」バッ

???
「よォ!久しいなシグレ!って…あァ?お前まだ覚醒してねェのか」
 


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