024
アオイ
「その目…オレとおんなじ」
シグレ
「お前、障壁の中に入ったところでろくな扱い受けねぇぞ。覚悟しとけよ」フイッ
アオイ
「?は」
シグレ
「さっさと寝ろ。莫迦が」
アオイ
「…」
覚悟が無いわけではない。
ボルドーから散々聞かされた。
障壁の中に入った時にどういう目に遭うか…。
アオイ
(オヤジの言ったとーりかぁ…)
萎んだ気持ちのままアオイはさっきまでシグレが居たソファーで体を丸めた。
せっかく聖都に来たのになぁ…。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
ドンドンドンっ!!!
オズワード
「どちら様で?こんな朝早くに…」ガチャ…
王城兵士
「魔装警師団 師団長 オズワード・レビアンだな。居住民の通報により、聖都壊滅を目論む容疑で法廷への出廷を命ずる。本日、昼過ぎより開廷される。それまでに法廷へ来なければ…」
オズワード
「あーはいはい。行きます。行きますから。支度しますんでとりあえず書状だけ置いて帰ってもらえます?」
妙だな…。
昨日今日で…。
やられたか?
オズワード
「この賭けに勝算はあるのかい?ルイズ君」ハァ…
書状から目を逸らして盛大にため息をこぼす…。
シグレに殴られるだろうなぁ…。
オズワード
「はぁ…」
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