018
シグレは怯んだ。そして、青筋を浮かべながら顔をひくつかせるとアオイを連れてオズワードの師団長室を出た。
翌日―。
オズワード
「それじゃあ今日は色々訊いていこうか。私達にアオイ君の事を教えてくれるかい?」
アオイ
「うん」コクリ
ルイズ
「ハイハイっ!僕訊く係りやります!!///」
オズワード
「うん。最初からそのつもりだよ。頼んだ☆」ニッコリ
シグレ
「…」
また丸投げたよこいつ…。
ルイズ
「じゃあ、まず昨日の事なんだけど。隊列がヤミに囲まれたのをアオイちゃんが逃がしてくれた時ね?」
アオイ
「うん」
ルイズ
「実はあの後僕の部下にヤミのサンプル回収に行ってもらったんだけど、キミが斬り倒したヤミの死骸が全て炭になっていてねぇ」
オズワード
「炭?」
ルイズ
「そう。それもかなりの高温で瞬間的に、ね。しかし炭から魔力は検出されなかった。そして気になるのはそんな高温を発せられるような物をあの時のキミは持っていなかった。これはどういう事だろうか?」
アオイ
「あー…んー…たぶんそれは"オニビ"、のこと言ってんのかな」
ルイズ
「!オニビ…って」
オズワード・シグレ
「!」
アオイ
「オレ、"オニ"だから」
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