017
なんとなく不服げなアオイの頭を撫でながらホームズは「またおいで」とあやした。
その言葉に嬉々としてアオイはホームズに手を振るとシグレを追って屋根に上がり宵闇に静かに溶けていった。
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【魔装警師団 北部本部】
ガチャ…キィ…。
シグレ
「帰った」
オズワード
「お帰りシグレ。それからアオイ君」ニコニコ
アオイ
「!おぉ…」
オズワード
「ルートン師団長は何て?」
シグレ
「死ね」
アオイ
「!?」
オズワード
「ふぅん?まぁまぁぼちぼちゆるゆるなんとかしてみよう、か。うん。じゃあ私達は私達で出来る事を探そうか」ニッコリ
アオイ
「Σ!!?」
なんで"死ね"でそこまで伝わる!?
オズワード
「アオイ君には色々訊きたい事があるけど…今日はもう遅いから、頼んだよシグレ」
シグレ
「死ね」
オズワード
「こらこら。テメェで呼んだんだからテメェで何とかしろよ、このボンクラ野郎とか言わないで頼むよ」ネ?
アオイ
「!!!?」
死ねにそこまで長い意味が…!?
死ねってすげーな!?
けっこうかなり眉間にしわを寄せて殺気立つシグレにオズワードは必殺「命令だよ」を繰り出した。
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