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オズワード
「キミは確か」

片足の師団員
「森の中で女の子に助けてもらった…お礼を言いたかったんですけど…」ザンネン…

アオイ
(!)

師団員
「すまない。オレの見間違いだったみたいだ」ワリィ


 仲間に支えられてオズワードの部屋を訪ねたのはアオイが森で助けた片足の師団員だった。

 彼は残念そうな顔をすると踵を返そうとした。


アオイ
「いるぞ」ヒョコ

ルイズ
「Σ!?;;;」ギョッ

片足の師団員
「あ…!」

アオイ
「けど礼を言われる覚えは無いな」

片足の師団員
「え!?で、でも」

アオイ
「オマエがあきらめなかったから今そこにいるんだろ?」

片足の師団員
「!」

アオイ
「オマエがあきらめなかったからオレは駆けつけることができたんだ。オレはオマエに呼ばれただけだよ」ニカッ

片足の師団員
「!は、はい…っ!」

アオイ
「わかったらさっさと戻って寝てろ。傷の治りが遅くなるぞ?」


 ありがとうございます…!、と涙で詰まった声で精一杯伝えた片足の師団員はまた仲間支えられて戻って行った。


アオイ
「元気そうだったな」

ルイズ
「あれだけ安静にときつく言ったのに…。仕様のない」クスクス
 


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