006

???
「…これ、昼間言ったやつ」ン

オズワード
「随分大きな包みだね」

???
「いっぱいあるからな」


 女の子は背負っていた大きな包みをどさりと近くのテーブルに乗せてそれを開いた。

 オズワードとシグレが向かいのソファーに座りソレを確認する。


 中には薄汚れた魔装警師団の団章と団員の名が刺繍された腕章がどっさり包まれていた。


オズワード
「…これは…!」

???
「障壁の中に帰れなかったヤツらだよ」

オズワード
「………」

???
「数が多すぎてさぁ、いくらオレの脚でも体は帰してやれないから。持ち運べる状態じゃないヤツもいたし…そもそも通行証無いと障壁越えられないしな」

ルイズ
「お茶淹れたよ〜♪…って、どうしたんだい、この腕章の山…!?」

オズワード
「…この子が団員達をここへ帰してくれたんだ」


 そう言ってオズワードは申し訳ない顔で山積みの腕章たちを撫でる。


ルイズ
「…そう。じゃあ、お帰りなさい、だね」

???
「体は森の中でいっちばん澄んだ場所で弔ってやった。みんないっしょだ。この輪っかはオマエたちの魂なんだろ?だから魂だけはここで、オマエたちの手で弔ってやってくれよ」

オズワード・ルイズ
『!』
 


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