004
師団員
「!お前」
ガクンッ!!!!
男
「わわわ!?;;;」
???
「…次から次へと」
男
「?」
ヤミ
「ウルァァァアアアァッガァァァァァッ!!!!!」
男
「!!」
囲まれた。
思ったよりも早く多くのヤミが集まってしまっていた。
女の子は何か歌を歌うようにしながらてんてんと軽やかに馬の上を跳ねて移動すると隊列の前に躍り出た。
隊の指揮役
「!?キミ」
???
「…さァひと暴れしましょうかねェ」
女の子はおもむろに懐刀を抜くと姿勢を低くして構える。
そして―
???
「走れェッ!!!」
隊の指揮役
「!?」
???
「全速力で森を抜けろォッ!!!」
女の子が叫び、指揮者が声を上げ、同時にヤミ達が襲いかかる。
隊列は全速力で女の子を通り過ぎ森を抜けて行く。
残された女の子は隊列を追いかけて行こうとするヤミを片っ端から斬り捨ていく。
斬られたヤミの体は青白い炎に包まれた。
ヤミ達は燃えるソレを見ると怯えるように森へと霧散して行く。
???
「あァ?なんだよ…。つまんねェなァ…しャァねェオレも帰んか」チッ
鞘へと刃を収めて隊列が去った方を見ると森の外にまだ気配があった。
???
「…」
…まだ間に合うかな…。
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