003
???
「怖がるなよ。オレはオマエの敵じゃない。…あ〜ひでぇなこりゃ…キレイじゃないけどガマンしろよ」
男
「え…あの…痛ッ!?」
???
「よし!」パンッ
男
「???;;;」
突然現れて、ヤミを瞬殺した自分よりも小さな女の子。
長い髪を結っていた紐を解くと足の止血をしてくれた。
男
「あの…ありがとう……でも」
女の子
「ほら、行くぞ。ちゃんと掴まってろよ」
男
「うん?…Σ!!?|||」
女の子は男をおんぶすると、血の臭いに集まりだしたヤミの中に飛び込んだ。
助かったと思ったのに地獄に逆戻り…。男はもう悲鳴も上げられなかった…。
???
「ジャマだ!失せろザコ共!」
男
「||||||」ヒィィッ|||
???
「この距離ならまだ追いつける…。間に合え…!」
男
「へ…?」
ウジャウジャと寄ってくるヤミを蹴りだけで倒しながら女の子はひたすら走る。
走って走って、魂飛びかけてる男の目に映ったのは仲間の隊列だった。女の子は「よし」と呟くとさらにスピードを上げ、思い切り踏み切ると1台の荷馬車に飛び乗った。
師団員
「!なんだ!?追いつかれたのか!?」
男
「あぁ!助かった…!!ありがとう!!」
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