ヒトを想うー004
ガサガサ…。
師団員を見送ったオズワードは机に戻り、広がった書類を乱暴に両腕で避ける。
ルイズ
「…オズワード、報告書がグシャグシャになってますよ…?;;;」
オズワード
「どうせ読まれていない報告書だ。構わないさ。ある時から毎回一字一句違わない全く同じ文書を書いてみてるが何も言われないからね☆」アッハッハッ☆
ルイズ
「;;;またぁ〜…お坊ちゃまにイヤミ言われますよ?そんな事してると…;;;」ラシイッチャラシイケド…;;;
オズワード
「あはは☆…さて!シグレ、仕事だよ」ハイ
シグレ
「…」
オズワードは封書を差し出してただ微笑んでいる。
オズワード
「命令だよ」ニッコリ
シグレ
「…」チッ
ぱしっ、とオズワードから封書を引ったくると不愉快MAXで部屋を出て行くシグレ。その背中からは渋々なのが見て取れた。
オズワード
「さ、アオイ君。シグレについて行って。それからこの手帳、ちゃんと"届けて"あげなさい」ニコ
アオイ
「? お、おう」コクリ
オズワード
「行ってらっしゃい」
アオイ
「?」
パタン…。
ルイズ
「………。師団長の所へ?」
オズワード
「勿論だよ」カタン…
ルイズ
「そうですか。それじゃあ僕もそろそろ協会に帰るよ。ほったらかした仕事が山積みだからね」クスクス
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