ヒトを想うー001

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《親愛なる我が友、ホームズ へ》


 手紙なんて初めて書くなぁ。お前は元気にしているだろうか?

 お前がこの手紙を読んでいるという事は俺はもう死んでいるだろう。

 俺はヤミに片腕を喰われ、片目を失い、足も悪くなってしまった。全く、思い付く限りの最悪の状況だよ。

 しかし悪い事ばかりではない。今お前にこの手帳を届けた…だろう。きっと娘が届けたはずだ。そうである事を祈ろう。

 この娘は俺の娘だ。名はアオイという。可愛いだろう?ちょっかい出したら祟ってやるからな。覚悟しておけよ?


(中略)



 冗談はここいらにして、アオイはただの娘ではない。聖都の、【世界の希望になりえる娘だよ―】


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オズワード
「…」



これは…。



 オズワードはページに釘付けになったまま静止する。その目は驚きに見開かれていた。


ルイズ
「? オズワード、どうかしましたか?」

オズワード
「! すまない。続けよう」


 取り繕うオズワードにシグレは眉をひそめた。


シグレ
「…」

オズワード
「シグレ?」

シグレ
「死ね」チッ

オズワード
「Σ急にどうしたんだい!?」

シグレ
「…」



こいつ今何か隠したな。


うぜぇ。


後で殴ろう。



 


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