魔装警師団ー002
来訪者と別れたシグレ、オズワード、ルイズの三人は北部本部へと戻り、各班の班長からの報告と掃討戦後の指示を言い渡して総師団長執務室に集まっていた。
各班長からの報告と遊撃班であるシグレの報告とを聴き、王への報告書の作成と次回の作戦を練る為である。
オズワード
「…今回の作戦、参加者58名。帰還者21名、負傷者5名、死者行方不明者32名…か。成果は」
シグレ
「また随分減ったな」
オズワード
「…魔装があれどもそれを遣う魔力が減退しているんだ。死の恐怖も日に日に強くなっている、死者不明者が増えていくのは当然の事…作戦も少しずつ変えていかないとな」
シグレ
「…俺が戻る途中、黒焦げの奴(ヤミ)らを見掛けた」
ルイズ
「白昼夢でも見たんじゃないですかぁ?有り得ないですよ。そんなの」
少し馬鹿にしたように弱く笑いルイズはシグレを見やる。しかしシグレは真剣な瞳をルイズに向けていた。
ルイズ
「………。本気かい?」
シグレ
「障壁門から西に進んだ所だ。辺り一面焦げてる」
ルイズ
「…シュロット」
シュロット
「確認して参ります」
ルイズが名を呼ぶと側に控えていた銀髪の青年が一礼をして静かに部屋を出て行く。
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