少女と手帳ー003

オズワード
「そうか…。ありがとう。団員達を帰してくれて」

シュロット
「…しかし」

オズワード
「? 何だい?」

シュロット
「これだけの殉職者…。森にそのままにしておいたら病気の感染源になりかねません。やはり"そういう作業"も作戦に組み込むべきでは」

オズワード
「…あぁ。改めて考えないといけないね」


 死体を放置すればそれを根床に感染症のウィルスや細菌が繁殖してしまう。解ってはいたが、師団の方針では生きて帰る事を最重要にして目を逸らしてきた問題だった。


少女
「死体なら森の中でいっちばん澄んだ場所で弔ってやったぞ?みんないっしょだ。それもオヤジから頼まれてたからな」

オズワード・シュロット
『!』

シグレ
(…腕章の意味を知り、感染症の可能性を考え処置をした…。"親父"とは誰の事だ…?つーか)

少女
「てーか、この中に"ホームズ・ルートン"ってヤツ居るか?」

全員
『『!?』』

オズワード
「ルートン師団長はここには居ない…どうしてキミが師団長を?」

少女
「オヤジの親友なんだってさ」

オズワード
「その、親父って?」

シグレ
「それより。てめぇどうやって障壁を越えた」
 


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