下書き@@

 そう、と呟いてオズワードはソファーに座って手紙を開く。


―――――――――――――――――


《親愛なるヤオ へ》


―久々に手紙なんぞ書いたな。

―お前は元気にしているだろうか、お前がこの手紙を読んでいるならば俺は既に死んでいるだろう。

―そんな俺の生涯最後の頼みがある。

―この手紙を届けた娘は俺の娘だ。名はアオイという。

―アオイはヤミに対抗しうる力を持つ強い娘だ。人類の未来の為、元魔装警師団師団長としてこいつを役立てて欲しいと願っている。


―そして、父親として娘に障壁の中で温かな生活をさせてやりたいと思っている。


―どうか、お前の力を貸しては貰えないだろうか。


 ………


―――――――――――――――――


オズワード
「…第二十三代 魔装警師団 師団長 "ボルドー・ベルジュ"…!?」

ルイズ
「ボルドー…って、あのボルドーさん!?」

オズワード
「…確か、ヤオ師団長と昔馴染みだったはずだね。ふむ…この時分なら自室におられるかな」


 窓の外を見ながらぶつぶつと独り言を喋るとオズワードは始末書を書いていた机について一筆したためる。


オズワード
「…よし。アル」

アル
「…」

アオイ
「?」キョトン
 


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