規格外少女ー006@@
男は涙を浮かべ安心しきった顔でなんども礼を言った。
アオイが満足げに笑うと突然隊列が急停止をする。
囲まれた。
アオイ
「…次から次へと」
ジリジリと迫るヤミ。アオイは真っ直ぐ隊列の進行方向に飛び出して道を塞ぐヤミ達を切り伏せる。
同時に四方を囲ったヤミ達も飛びかかって来た。
アオイ
「走れぇッ!!」
警師団員達
『!!』
アオイ
「進め!!さっさと森を抜けろッ!!」
アオイが叫ぶと隊列を指揮する男が声を上げ、隊は全速力で森を抜けて行く。
警師団 指揮役
「死ぬなよ」
アオイ
「!」
横を過ぎる男は横目にアオイを流し見て声を掛けた。
隊列の殿(しんがり)が遠ざかるのを確認してアオイは笑う。
アオイ
「死ぬな?聖都のヘボが。誰に向かって何言ってやがる」
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【魔装警師団】
森を抜けた警師団は森の出口から少し離れた場所で馬を休ませていた。
そこへ別働隊が合流する。
ルイズ
「!お帰り、アルくん」ニッコリ
アル
「…オズワードは?」
ルイズ
「師団長ならあそこだよ」
アル
「…」
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