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シグレ
「………」


 蒼依は振り返ったシグレの口に軽く口を寄せて、困ったように笑い「帰る」と言って廓へと戻った。


アオイ
「シグレ?どうした?またシロの氣に当たったか?」オーイ??

シグレ
「………」カチーン…

オズワード
「シグレ?」


シグレ
(…何だ…今…)



変な絵が…。


今のは…誰かの、記憶…?


俺の…?



アオイ
「Σほぁッ!?;;;」ビクッ


ぽた…。


ぱた…。


シグレ
「…」


 呆然とするシグレの瞳からとめどなく落ちる涙。


アオイ
「ど、どうした!?;;;シロになんかイヤなこと言われたのか!?;;;」オロオロ

オズワード
(シグレが泣いた…?どうして…?)

シュロット
「落ち着いて下さい。アオイ様」



シグレ
「…モモチ…シグレ…」フラ…



ドサ…ッ。



全員
『『!?』』

アオイ
「?モモチシグレ…どっかで…」


 呟いたシグレは気を失って倒れ、アオイはシグレの呟きに何かが引っ掛かった。


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


【シグレ自室】


アオイ
「…起きねーなぁ…シグレ…」

シグレ
「…」
 


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