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 蒼依の口調は怒っているが声は泣いていた。

 その姿にルイズは言葉を失いソファーに崩れるようにして座った。蒼依は俯いて呟くように話す。


蒼依
「…アオイは…何処にでも居る…普通の女の子だったのに…毎日楽しくて…好いた奴も居て…幸せで…幸せだった筈なのに…ッ」

ルイズ
「あの子だってそうだった…ッ。なのに、何で…ッ!そんな普通の毎日にが送れない!?どうして!?アオイちゃんの事が分かる貴女ならッ!そんな女の子の気持ちが理解出来るはずでしょう!?同じ境遇の女の子なのだからっ」ガタンッ

蒼依
「…"同じ"?…同じと言ったのか?…手前ェが此奴の何を知ってるッ」

ルイズ
「…っ!」ゾク…ッ

蒼依
「アオイの何を知ってるッ!!言ってみろォッ!!!」

シグレ
「止めろ」スッ

ルイズ
「!シグレくん」


 静かに聞いていたシグレは蒼依をかばうようにして蒼依とルイズの間に立った。


シグレ
「…論点がずれている。てめぇの女の話もアオイの話も関係無ぇ。協会だって隠し事の一つや二つあるだろう」

ルイズ
「…っ」

シグレ
「…」

蒼依
「…お前ェは」ス…

シグレ
「…!な」

蒼依
「…俺の事を覚えていなくても、そうやって守ってくれんだなァ。シグレ」
 


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