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 蒼依はテーブルを挟んだオズワードの正面に腕を組んで仁王立ち。


蒼依
「そんじゃァざっくり説明すんぞォ。先(ま)ず、俺とシグレとシュロットが森で遭遇した化け物。彼ァ"虚"ってんだ」

ルイズ
「ウロ?何ですかそれは??ヤミでは…」

蒼依
「何つゥか、虚は闇病(ヤミ)の上位種って言やァ良いのか?闇病3体を1体に凝縮した化け物でなァ」

全員
『『!?』』

蒼依
「闇病は雑兵、虚は名のある兵士って所か」

シグレ
「…あんな姿のヤミ。聖都の長ぇ歴史の中で一度も報告されてねぇ。何でそんなもんをてめぇが知ってる」

蒼依
「はァ?そんなもん殺り合ったお前ェが一番分かんだろォ?あんなんただの人間が遭遇してたら瞬殺だぜェ?」

シグレ
「…」



それもそうだ…。



シュロット
「…では、この水を貴女は知っていますか?」コト…

蒼依
「持って帰ったのか」


 テーブルに置かれた小瓶。


 中にはヤミが嫌うあの水が入っていた。


蒼依
「…あの辺りは神域だろゥ。多分だけどなァ。其れはただの水じゃあねェ。神域の泉から湧く神酒(みき)だ」

ルイズ
「…神…域…?神域って…ミキって…!?貴女は一体何を知って、一体何を隠すんですか!?」

蒼依
「…悪ィなァ…。其りゃァ言っちゃァ何ねェ"決まり"何だ」
 


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