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シグレ
「…それから。てめぇはいつまでそこで見てるつもりだ」

アオイ
「?同じ班じゃないのか?アイツ」

シグレ
「莫迦が。あいつは魔警団じゃねぇだろうが」


 シグレは自分達が来た方を振り返り腕を組んで森を睨む。


 すると木陰から静かにそれは現れた。


シグレ
「ルイズの指示か。シュロット」

シュロット
「…尾行の腕には自信があったのですが。あっさりバレてしまいましたね」

シグレ
「てめぇのせいだな。ヤミが早く多く集まり始めてんのは」

シュロット
「はい。ルイズ様よりヤミホイホイの実戦テストを命令されていますので」

シグレ
「また訳の判んねぇモンを…。とりあえずてめぇもこっち来い」

シュロット
「いえ。俺は他に…」

シグレ
「誘ってんじゃねぇ、来いと命令している」

シュロット
「…了解しました」


 ざぶざぶと池を泳いで上陸しようとするシュロット。その正面にしゃがみ込んでシグレは顔を寄せた。


シグレ
「―…」

シュロット
「…お気付きでしたか。流石です」ザバァ…ッ

シグレ
「やはり、か。あのルイズが今回は作戦に参加しなかったからな。何かあるとは思ったが」

シュロット
「以前から不審な動きは有りましたが、ここ最近は顕著です」
 


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