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シグレ
「覚醒覚醒って…!覚醒って何なんだよッ!?」

蒼依
《まァそんな興奮しなさんな》ケケケ

シグレ
「この状況で興奮しねぇ奴の気が知れねぇな…ッ」ハナセッ!!!

蒼依
《お前ェの鬼はもう半分覚醒してる。その内お前ェも廓に出入り出来るようにならァね》

シグレ
「!どういう意味だ」

蒼依
《"彼奴"も俺の氣に当てられてんのよゥ。聞いただろォ?彼奴の声を》

シグレ
「声…!」



《―…待っているよ…シグレ―…。》



シグレ
「あの声は」

蒼依
《ありゃァ寝言だ》

シグレ
「………。は?」

蒼依
《覚醒っつってもな?ただ寝てるだけなんだよ。お前ェ達に出逢うまでの俺達ァ深ァい眠りに落ちてる。それが出逢いが近付くと浅い眠りに変わってく。お前ェ達人間の睡眠と同じなんだ。今お前ェの鬼は浅い眠りの中で夢ェ見てんのよ》

シグレ
「まっったく理解出来ねぇな…っ!」

蒼依
《……アオイの奴随分お前ェに懐いてんなァ》

シグレ
「はぁッ!?」イラァ…ッ

蒼依
《嫌かェ?》

シグレ
「俺は俺以外の誰も信じねぇ…っ」

蒼依
《はァ?勝手な奴だなァ。お前ェアオイに鬼(俺達)の事散々訊いといて其れかェ?》

シグレ
「…!?」
 


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