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シグレ
「オニを覚醒…?無理矢理覚醒させて押さえつけられるのか」

アオイ
「うん。あ、でも押さえつけるって言い方はちがうのかもしんねーかも」

シグレ
「…」

アオイ
「鬼が覚醒すんとな?"鬼廓(おにくるわ)"ってとこに行けるようになるんだよ」

シグレ
「オニクルワ?」

アオイ
「うん。なんかすーっげぇ綺麗なとこで、でもなんかすーっげぇ変なとこでさ。そこに目が痛くなるぐらい真っ赤な…なんだろ?檻、ってゆーのかな?シグレの腹にあるのと同じ籠目を何個も組み合わせたみたいなのがあって、その中にシロがいんだ」

シグレ
「………。それが何だ。それはてめぇの話だろう」ハァ

アオイ
「ちがう。シロの檻以外にもあるんだ。なんか蜃気楼みたいにぼやけてて、いくら近づこうとしても逃げてムカつくからもう追っかけんのやめたんだけど」

シグレ
「…他にもオニが居るって事か」

アオイ
「シロもいつも言ってた。そいつらはまだ"覚醒してねー"から干渉できねーんだって」

シグレ
「!」



覚醒…?


また覚醒…覚醒って何なんだ…。


どいつもこいつも覚醒覚醒って中途半端にヒントよこしやがって…。



こてん…。


シグレ
「!!!」ビクッ
 


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