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シグレ
「悪い。書状渡した後修錬所を見て回ってた」
オズワード
「修錬所を?あそこは部外者立ち入り禁止だろう?見つからなかったのかい?」
シグレ
「こいつに見つかった。広場で実技講習とやらをやっていた」
オズワード
「そっか。でも無事で良かったよ。さ、明日から定期掃討作戦が始まる。二人とも今日はもうゆっくり休みなさい」
オズワードと別れて部屋へと戻る。シグレはソファーに座ったまま黙り込んでいた。アオイは自分の寝床でシグレが動かなくなったので隣に座って大人しくしている。
多分、今のシグレは気をつけなきゃいけないシグレだから。
アオイ
(…話しかけちゃダメなんだよな…ねみーんだけどどうしよう…)ソワソワ…
シグレ
「…お前」
アオイ
「うん?」
シグレ
「今はタイミング的にはちょうどいいって言ってたな。どういう意味だ。あれは」
アオイ
「!あぁ。もういいのかと思ってた」
シグレ
「良い訳ねぇだろうが。殴んぞてめぇ」イラッ
アオイ
「オマエ強ぇからヤダ!超痛ぇんだぞ!?アレ!!」
シグレ
「いいから答えろ」イライラ
アオイ
「…鬼を押さえつけんのっていろんなやり方があんだよ…。そんで、そのひとつが自分の命を危険にさらして追い込んで無理矢理に鬼を覚醒させんの」
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