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シグレ
「…」
アオイ
「…まぁ…受け入れらんねーよな」ウーン
シグレ
「…お前は、お前も最初はそうだったのか?」
アオイ
「一瞬だけな」
シグレ
「は?」
アオイ
「オレバカだし、シロいいヤツだから。すぐ仲良くなった」ニカッ
シグレ
「お前悩み無さそうだよな」
アオイ
「ねーな!あはは!」
シグレ
「……。帰るぞ」
アオイ
「あ!途中で水浴びしてー!」
シグレ
「………。しょうがねぇな」チッ
アオイ
「やった!」
シグレ
「俺も頭冷やしてぇから今日だけ特別に付き合ってやる」
そう言うとふたりは障壁内の森、人気の無い川へと向かった。
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【魔装警師団 北部本部】
(ガタッ…!)
オズワード
「…!」
ガチャッ!!!
オズワード
「シグレ…!」
シグレ
「…帰った」
アオイ
「ただいまー!」
オズワード
「はぁ…良かった…」
シグレ
「何だよ」
オズワード
「何だよじゃないよ。書状を届けに出てから一体どれ位の時間が経ったと思っているんだ。うっかり王城にでも捕まったのかと思って、心配したんだよ?」
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