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アオイ
(シロがいきなり話しかけるからだろ!?;;;)

蒼依
《あァ?じゃあ今度から話し掛けんぞってェ予告してやるよ》クックックッ

アオイ
(〜っ)

蒼依
《其れよりだ。お前、火叢の準備しとけ》

アオイ
(?なんで)

蒼依
《いィーから。彼の教官死ぬぞ》ホレホレ

アオイ
(!?)

蒼依
《其れと。お前の身体ちょっと借りんから》


 訳が解らないまま蒼依の言う通りにアオイは火叢を発動させる。



ドクン…っ。


ドクン…っ。


ドクン…っ。



リベルタ
「ふん。やっと痺れが取れた。じゃあ再開しよう」


バチバチッ!


シグレ
「―…」ユラリ…

リベルタ
「…!」ギクッ



キンッ!!!



蒼依
「はいはァーい。其処まで」

リベルタ
「!貴様ベルジュッ何をしている!!」

蒼依
「…まだ死にたくねェなら見逃せよ。"此奴"連れて帰っから」

リベルタ
「…ッ!?」ゾクッ

シグレ
「…」


 リベルタが手のひらに発現させた電気の玉をシグレに叩き付けようとした瞬間、その玉を懐刀の切っ先で止めて蒼依が割り込んだ。反対側の手はシグレの口元を覆うように掴んでいる。

 掴まれたシグレの目は光りを失い、据わっている。そしてその肌には全身黒い紋様が浮かび火が揺れるようにゆらゆらと色が移り変わっていた。
 


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