099
リベルタの実技講習。
今日もまたどちらかが戦闘不能になるまでの組み手だ。この日はアオイがイオリとロゼがルズと組んだ。
イオリがアオイの練習相手を申し出た。アオイにはもう必要無いかもしれないが、せめて少しでもアオイの練習になればと思ったのだ。
イオリ
「Σどわっ!?;;;」
アオイ
「Σなんだ!?;;;」ビクッ
イオリ
「あ、悪い;;;しっかしお前ホントすげーのな!関節が柔らかいのか?動きなめらかだよなー!攻撃も一撃一撃が重いし鋭いし!」
アオイ
「?そーか?」
イオリ
「俺にも教えてくれよ!」
アオイ
「…がんばる」
イオリ
「え?」キョトン
アオイ
「あ、や…オレ考えて動いてないから、教えろと言われると…どーやって自分が動いてんのかわかんなくて」
イオリ
「!?」
アオイ
「こう攻撃したらこう避けるだろーなーってとこに次の攻撃入れるっつーか…カンで動いてんのかな?」カクリ
イオリ
「いやいや、訊かれても;;;」
リベルタ
「考えろ」
アオイ
「あ?」
リベルタ
「貴様のその動物的なカンが貴様の今の強さだ。だが、そのカンの部分を己の意思でコントロール出来るようになれば貴様の強さは今の倍以上になる」
[ 97/199 ]← | →
し お り を 挟 む