092

 パンをもぐもぐしながら目をぱちくりさせるアオイ。


ごっくん。


アオイ
「…?とくになんの集まりでもねぇけど」カクリ

オズワード
「そーなのかい?」

アオイ
「うん」コクリ

シグレ
「殴らせろ」

アオイ
「なんで?…って…ちょ…シグレ…ま…っ!!?;;;」



バキッ!!!



オズワード
「………大丈夫かい?アオイ君…|||」

アオイ
「|||||」プシュ〜…

ルイズ
「…ダメみたいですねぇ|||」


 シグレは拳をアオイの服で拭くと不機嫌MAXで食堂を出て行こうとした。


オズワード
「シグレ、どこに行くんだい?」

シグレ
「…部屋。読みかけの本がある」

オズワード
「本?そろそろ武芸会が近いのにかい?」

シグレ
「だったら何だ」

オズワード
「魔警団北部(うち)の運営費はキミの腕に懸かっているんだよ?少しは準備とか」(魔警団=魔装警師団)

シグレ
「必要無ぇ。毎年毎年どいつもこいつもへっぽこじゃねぇか」

ルイズ
「…今年はシグレくんの居る英雄の部に出てみましょうかねぇ。あそこは優勝賞金たんまり貰えますからねぇ」

オズワード
「…」ピクッ

アオイ
「なぁなぁ?ぶげいかいってなんだ?」


 アオイに訊かれて答えようとするルイズ。「それはですねぇ」と人差し指を立てたがちょっとの沈黙の後シュロットに丸投げた。
 


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