079

 斬撃の衝撃で片膝をついたリベルタは腹を触って息を詰まらせる。


 出血どころか服も裂けていない。


リベルタ
「今確かに俺は…お前に…!」

アオイ
「斬ったぜ?センセ。よくさがしてみろよ」

リベルタ
「!これは…」


 いつの間にか紋様が消えて、瞳も黒く戻ったアオイがいたずらっ子のような笑みを浮かべた。

 リベルタは自分の手を見て驚愕する。


 魔装の効果が消えていた。


リベルタ
「…俺の魔装が」

アオイ
「な?オレの勝ち」ニカッ

リベルタ
「ふっ。面白い」クスリ

アオイ
「?なんだよ」

リベルタ
「俺を負かしたのはお前で二人目だ。アオイ・ベルジュ」

アオイ
「最初は?」

リベルタ
「お前の所のシグレ遊撃班長様だ。今年の武芸会は荒れそうだな」クク

アオイ
「やっぱシグレ強ぇーんだ!」オォ


 お互いスッキリして話しているとオッズが顔を真っ青にして駆け寄って来た。


オッズ
「リベルタ様っお怪我は!?」

リベルタ
「無傷だ」

オッズ
「本当ですか!?大丈夫なんですか!?」

リベルタ
「魔法以外はな」

オッズ
「!?」

リベルタ
「お前俺に何をした」

アオイ
「だーかーら〜。斬ったんだって」
 


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