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アオイ
「ひゃはッ!!死ぬ気で来いよォッ!?」
リベルタ
「…面白い」ニヤ
アオイは2本の懐刀を自在に操り、かつアクロバットな動きで攻撃を仕掛ける。リベルタは神速の拳の連打と電気の壁によるガードを絶妙のタイミングで繰り出した。
一切ガードをしないアオイはリベルタの攻撃で次第に服が所々焦げ、身体も火傷を負い始めている。
リベルタ
「この辺りで決着を着けてやろう」
アオイ
「そォーだなァ。お前強いけどもォ飽きたわ」ケッチャクサンセェ〜
リベルタはアオイへと片腕を真っ直ぐ伸ばす。次の瞬間、アオイの頭上から腹の底を震わす爆音を伴って雷が落ちた。
ロゼ
「…ア、アオイ…さん…?」
修錬生
「……やべぇよ…死んだ…んじゃ…」
オッズ
「リベルタ様…!?」
「おォーい。勝手に人殺してんじゃねェぞ?」
!?
落雷の影響で地面が吹っ飛び、砂煙の舞う広場から聞こえる声。
次第に霧散する砂煙の中から肩に懐刀を担いで腰に手をあてて仁王立ちをするアオイが現れた。
アオイ
「あ?俺ァ半分は人間じゃァねェかァ」カッカッカッ
生きてる…!!?
直撃だったはずじゃ…!?
リベルタ
「…避けたのか。今の攻撃を」
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