066

アオイ
「オレのこと気持ち悪いって思うか?」

ホノア
「え?」


 沈黙を破る問い掛け。


ホノア
「急にどうしました?」

アオイ
「障壁の中ではオレみたいなのって"忌み子"でゆーんだろ?だからオレも気持ち悪いかなーって」

ホノア
「!…忌み子の話は誰から?」

アオイ
「ん?オヤジが言ってた」

ホノア
「ベルジュ元師団長ですか」

アオイ
「うん」


 ホノアは少し消沈するとアオイに目線を合わせてその頭を撫でる。


アオイ
「?」

ホノア
「僕の知る限り、聖都が出来てから忌み子はただ一人だけなんだそうです」ナデナデ…

アオイ
「そうなのか?」

ホノア
「はい…。最初で最後の忌み子…それは、シグレ遊撃班長だけなんだそうです」

アオイ
「!シグレが…」


 悲しそうに笑うとホノアはアオイに席に戻るよう促す。

 そして講習は再開された。


ホノア
「…では、気持ちを切り替えて次に進みましょう。次はヤミについてですね」

アオイ
(ヤミ…オヤジを喰ったヤツ…)

ホノア
「ヤミは未だ謎の多い存在です。現時点で判っている事はヤミは敵だという事のみです。ヤミについては聖都の歴史や聖樹に関わる部分ですので、しっかりと覚えてくださいね」
 


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