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 ―聖域七不思議・その@。

 今アオイが体験している七不思議は"聖域内の総てがとても美化される"びっくり現象である。

 その為、シグレとシュロットは今アオイの目に別人のように映っている。そして無駄にキラキラしている。


 もちろんアオイも美化されている。


シュロット
「更に不思議な事に、聖域に長く居ると効果が切れにくくなる様で他の区画に出向いても美化されたままなんです」

アオイ
「Σえ!?シグレずっとこのまんまになっちゃうのか!?;;;」

シグレ
「…」

シュロット
「………。貴女はシグレ様と同じ反応をされますね。1日2日ではその様になりませんのでご安心を」

アオイ
「そっか…;;;良かった…」ホッ


 シグレは初めて聖域に入った時、無駄に美化されたオズワード(当時43歳)を見て同じ反応をした…。


シュロット
「こちらが魔装師協会本部になります。どうぞ」

アオイ
「まっ白だな」キョロキョロ


 聖樹を取り巻くような造りの真っ白な建物。

 中に入ればそこも真っ白だった。唯一目に付くカラーは入り口真っ正面の巨大なステンドグラスのみ。魔装師協会のトレードマークである三日月と六芒星と聖樹の葉をイメージしたモチーフとを合わせたもの。
 


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