はじまりー003
湊人
「……」
…京也の笑った顔好きだ―…。
湊人
「…でも、オレ勉強キライだし…」
京也
「それでも俺と同じ学校入れたじゃない」
湊人
「…あ」
京也
「大丈夫。ちゃんとアドバイスはあげるし、勉強も教えてあげるから」ニコ
この笑顔には逆らえない―…。
湊人
「…わかった」
京也
「うん。頑張ろうね。じゃあ美鈴(みすず)明日から頼むよ」
湊人
「! 美鈴!?;;;いつから;;;」
美鈴
「わかってるわよ。じゃあ私委員会あるから」
京也
「あぁ」
湊人
「Σ無視すんな!!;;;」プンスコ
美鈴
「うるさいわね。早くしなさいよ」
なにを?と考えていたらその美鈴に軽く睨まれた…。
美鈴
「ほら、行くわよ」
湊人
「え?…あ」
美鈴
「思い出した?」
京也
「…また、呼ばれたの?風紀委員に」
俯いた湊人の腕をとって美鈴は屋上を出て行こうとするが戸口で振り返る。
美鈴
「京也も。今日は生徒会でしょ」
京也
「あぁ行くよ」
あっそ、と美鈴は今度こそ湊人と委員会へと向かった。
【生徒指導室】
美鈴
「早く入りなさいよ。委員会行けないじゃない」
湊人
「? 風紀委員じゃ…」
美鈴
「今日は図書の方よ。なんでもいいから早く入れよ」ゲシッ
指導室の戸を開け湊人を蹴り入れるとまた静かに戸を閉める。
そして閉めた戸を冷めた目で見やった美鈴は舌を打った。
美鈴
(…下衆。やり方が醜いのよ)
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