京也Aー002

京也
「特進だけ白ランで校章以外に特進のバッチとか意味がわからないな」

修平
「お前は首位のバッチもあるもんな。襟元バッチだらけだ。あ、そういえばさっきなに独り言言ってたの?」

京也
「え?あぁ、湊人(みなと)の事だ」

修平
「あーお前がストーカーしてる」

京也
「してない」

修平
「そう?で?石田君がどうかした?」

京也
「? 湊人はどうもしてない」

修平
「…違うよ。さっきの独り言」


 なんで今の流れでそうなるのか、と思わず箸を止めて隣を見る。素なのか、わざとなのか、はたまたイカレてんのか判断のできない顔をしている京也に修平はただ「おもしろいヤツ」と内心笑った。


京也
「中学の進路調査の時に、湊人が俺と美鈴と同じ学校に入るんだって言った時の事思い出してた」

修平
「へぇ?すごいね。有言実行じゃん」

京也
「…ただ」

修平
「うん?」

京也
「入学した後の事は考えてなかったらしい。ふふ」

修平
「あー…」

京也
「美鈴と何度も忠告したんだけどな。入学した後どうするんだって」


 どこか嬉しそうに笑う京也。


修平
「…ごちそうさま!てかさ?俺しか居ないし、やめたら?それ」クスクス
 


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