アツヤ生存/甘
「ああっちぃぃーっ!!」
今日の練習はここまでーっ!!みんな、お疲れ様です〜!
と、らいもんマネージャー達のいつもとかわらない声、台詞がいつも通りきこえてくる
「はあー、さっさと風呂入ってアレたべよっと」
ウキウキの気分でシャワー室へ向かうあつや。
アレというのは期間地域限定品の**アイスのこと。
アツヤは練習中、これをずっと楽しみにしてたのだ
数10分後…
「……う…うわあぁあぁぁあっ…!!!」
「あ…アツヤ???ど、うしたの…?」
「ね…無え!!!俺のアイスが…っ」
「………」
「……ん?」
あれ、?と士郎の方を向く
「ごめん、それ、僕が食べちゃったよ?」
苦笑い。
「お、俺のアイス…」
アツヤは俯いて完全に拗ねている
涙を堪えているのがバレバレなんだけど…
(アツヤがすっごい拗ねてる…でも可愛いとか思っちゃうボクってもう末期??)
あ、いーこと思い付いちゃった!!
「アーツヤっ」
天使のような笑顔で我が双子の弟を呼ぶ
「んだよ、もう兄貴のことなんかしらねえ」
あ、プイッとそっぽむいちゃった…
まったく可愛いなあ…//
「そんなに食べたかったの??じゃあ、ちょっと分けてあげるよ」
「……は?」
訳わかんねーよ!!という顔でこっちを見たアツヤの顔を捕まえて唇を重ねる
勢いあまり歯がぶつかってしまったが気にしない。
「……!…?、しろ…っうぅ…ん、」
兄貴が激しく口内を犯していく
(ていうかいつからこんなキス上手くなったんだよ…!!)
そのキスはとても長く、終わったときには
口から2人の混じった唾液が滴り、口と口の間には2人の混じった唾液が糸を引いた、というよくある現状になった
「…っはあ、はぁ…っしろう!!!いきなり何すんだよ!!」
「美味しかった??」
「は、?」
「ほら、口の中に残ってるかもしれなかったからね。顔、真っ赤だよ?」
「…………」
悪魔のような俺の兄貴が天使の笑顔を作って俺に微笑んでいる
「んな訳ねーだろ!!!」
(言えない、お前のキスの方がアイスより甘くて美味しいなんて)