グラガゼ/シリアス/甘
淋しい
不安
真っ暗
冷たい
今の私の心を言葉で例えたなら
こんなかんじだろう
雷門に負けて、私達ダイヤモンドダストの
居場所はない
…実際引き分けたのだが。
<雷門に引き分けた奴にジェネシスの座はいらね−よなァ>
<残念だよ…ガゼル、>
グランとバーンのあの台詞が頭に浮かぶ。
私は…負けたわけではない…ッ!
大体何故サッカーでここまで苦しまなければならないんだ…!!
(雷門の奴らは全身全霊で楽しんでいるのだろうな…)
そう考えると少しだけ、彼らが羨ましくなった。
ああ、私はこれからどうなるのだろうか…、
レーゼ達のように、記憶を消されてしまうのだろうか…。
そしたら…そしたらお日さま園ですごした、私の唯一の幸せと言える記憶も…か。
嫌だ嫌だいやだ……!!!
エイリア学園のことなど消えても別にいい、
だけど、あの頃のことは…ッ、
ぽろぽろと頬に涙を流す
「ああいつから、いつから私は…こんなに泣くようになっただろうか、」
怖い、怖い、
プライドなどもう、どうでもよかった。
「それは昔からだよ、ふうすけ」
…!!
ふいに聞こえた、懐かしい名前。
幸せだったときの、私の名前。
振り返ると、グランがいた
続くよっ←