「...これは夢かな?」

 なんで、こんなところに、彼が?嬉しさと疑惑が混ざり混乱となっていった。

「あっそこのアナタ、ここはどこかしら...って、何よこれ」


 だから、パソコンを付けっぱなしにしてるのも、忘れてたんだ。


「...えっあっ、ここここれは、その」
「...何でイヴが、メアリーと?」

「......えっ?」

 憶えてるの?
 思わず口を開いてしまったことに気付いて手で押さえても、効果はない。というか、自分から口を滑らせたと言っているようなもので。

「...どういうこと?」
「...その、あの、てっきりイヴ達のこと忘れてると思ってたから」

 そうだ。ゲームは終わったら何もかも最初からやり直し。もちろんキャラクターの記憶なんて全て吹き飛ぶ。...また、最初から。

「...何でイヴ達が、パソコンの画面なんかに?」
「...フリーゲームなんだよ、Ibっていうね」
「ゲーム...」

 ギャリーさんは目を細めて画面を見つめていた。イブとメアリーが映っている画面を。...ここまで話しちゃってよかったのかな...?

「...あら?じゃあ、何で、アタシは画面の外に?」
「それは生憎わたしにも...!...何でギャリーさんがここに来ちゃったのか、分からなくって...」
「...そう」

「」



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