「ちょ、…やっ。…っ」
「おとなしくしてろ。」
「…む、りっ…」
「痛くはしねえ。」
「も、やめ、…って。」


王子ピーンチ。
ボスの部屋に報告書持ってきたら、部屋ん中から姫とボスの声するんだけど。
しかも、絶対ピーな感じだろ。
あんな事やこんな事の感じだろ。
あー。
どーしよ。
今更帰んのも、王子のプライドが許さない。
…いや、ただ単に興味があ、…るわけじゃねーから。
誤解すんなよ。

「、ザンザ、ス…っ。も、許して…。っや、ぁ」
「てめえ、ほんと首弱えな。」

うわー。
姫の声って、意外に色気あんじゃん。
…って。
こんな事してる場合じゃねー!

「…はぁ、っ。」
「これぐらいでいいか。」
「ふぁ…。XANXAS、やっぱ上手いよ。みんなにやってあげた方がいい。」

…。
王子は御免だ。
いくら、ボスでも、…って!
なに言ってんだ姫は。
みんなにやってあげるとか、何考えてんだよ、あの馬鹿。

「っは。俺がやると思うか?」
「…思わなーい。」
「てめえだけだ。有り難く思え。」
「う、ん。…ね、もー1回して?」

あ、やべー。
今入んなきゃ完全にタイミング失うだろ。
いろんな意味でチャンスだ。
…多少抵抗あるけど、入るしかない。

「またか?」
「あ、今度はあたしがしてあげる。」
「てめえ、下手そうだから別に「はいはーい。王子がー、報告書ー、持ってきたー、はい、終了終了終了終了。」

強硬突破。
って、あれ。

「ベルじゃーん。ベルもXANXASの肩もみやってもらいなよ!やばいから!」

あっれ。

「誰がやるか。さっさと出ろカス。」

あっれ。

なんか違うんですけど。


「あれ、もう行っちゃうのー?」
「っは。失せろ。」
「なんかベル、暗いよ、オーラが。…あーあ。行っちゃった。」
「ほっとけ、あんな奴。」
「えー。」
「どうでもいいから、さっさとヤらせろ。」
「…馬鹿ザンザス。」


でもちょっと期待してました。
(姫の乱れた姿が、見れると。)
(XANXASが、誘ってくれると。)

(…ドカスが。)



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -