「あたしの事さ、どう思ってんの?」
なに、いきなり。
真剣な目で俺を見る姫。
可愛すぎなんですけど。
「どうって、別に。」
でもそんな事、口に出しては言わない。
こいつを堕とせるって確信が得られるまで。
「…あたしの事、嫌い?」
なわけねぇじゃん。
めちゃくちゃ好きだ。
でも、ま だ 言わない。
「嫌いじゃねぇよ?」
姫が俺を好きだっていう確信ねえし。
「えっ?じゃあ好きなの?ねえ、好き?!」
「嫌いじゃないからって、好きだとは限んねえだろ。」
「ええー。」
なんでこんな事聞くんだ、こいつ。
「ベル、あたしのこと嫌いなんだ。」
「だから、嫌いじゃねえって。」
好きなんだって。
もうなんか、めんどくせー!
姫が俺の事好きとか嫌いとか、確信とかなんか色々めんどい。
「姫は黙って俺の物になっとけ。」

素直?なにそれ。
(え、?)
(好きだ、つってんの。)
(あ、あたしも!)
(やっぱりな、ししっ♪)
(ね、もう一回言って!)
(ぜってー言ってやんねー)



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