いわゆる、ホストクラブと呼ばれるこの場所へ来るのは、今日で3回目。友達に連れられて、来てるけど、実はあんまり乗り気じゃない。素敵な男の人たちに囲まれると、妙に緊張しちゃうから。雰囲気も大人な感じだしね。でも、まぁ嫌ではないんだけどね。 「あたしは絶対ベル君指名!!!!」 あたしをここに連れて来た張本人は、今日もベルっていう金髪の人指名。お気に入りなんだって。 「姫さんは指名、どうされますか?」 ぶっちゃけ、誰でもいいんだけど… 「ん〜と、あたしは…「俺だろ?」 え? 「では、姫さんは、XANXUS指名、という事で。」 ええええー…!!!!!!!!!! いきなり腰に手を回されて、半ば強制的に"指名"っていう形に。まぁ、誰でもいいからよかったんだけど。 ……っていうか、いきなりVIPルームに連れてこられたんですけど。 「あの…VIPルームじゃなくていいんですけど…」 「あんなカス共と一緒に酒飲めんのか」 ……こ わ い 。呆れられたように見られて、何も反撃出来ない。というか反撃させないオーラが…。 「あ、の。あなたは……」 「ここのナンバー1、XANXUSだ。」 なななななんばーわん!?そんな人が!隣に! 「ナンバー1の人じゃなくていいです!忙しいだろうし。っていうか、さっきから店内のお客さんの視線が痛いんです!」 この店のナンバー1に、腰に手を回され、さらにVIPルームに入っていくあたしを、お客さんが黙って見てるわけがない。 「カスなんざほっとけ。」 …きっとこの人にはかなわない。 VIPルームの扉を開けた時、そう思った。 「なんか飲むか?」 革張りのソファに腰を下ろし、そう訊かれた。なんか、変に緊張する… 「あ、じゃあピンクで…」 ドンペリのピンク。安いほうのお酒で、割と手軽に飲める感じのお酒。 「おい、黒服。プラチナ持ってこい」 え!? 「あたし頼んだのピンクです…!」 「姫にそんな安い酒は似合わねぇ」 あーれ。ちょっと今嬉しかった、かも。やばいかも。この人、俺様で、偉そうだけど、ナンバー1の理由、わかる気がする。…そんな事を考えながら、じーっと見つめてると、ばっちり目が合った。 「見惚れんな」 「いや、別にそーゆーわけじゃ…!」 「肩の力抜け。俺の前では無理すんな。」 全部、わかってるんだ。一枚上手の彼には、何を言っても、きっとかなわない。 「初めに言っておくが、」 「?」 「俺は姫を客としては見ねぇからな。」 「…それって、…」 「っは。自分で考えろ」 そう言って彼はワインを一気に飲み干した。 ……なんかこのままあたし、ホストにハマる予感がします。← _______________________... なんかgdgdで中途半端な終わりm(__)m 好評だったら続きとか別ver.とか書こうかなって、ぐらいの軽い感じです(・ω・`) |