「これをカス鮫のとこまで持っていけ」
「ワイン持ってこい」
「この書類作成しとけ」
「腹減った」
「電話取れ、」
「これをボンゴレんとこまで送れ」
…………。
毎日、メイド並みに、こき使われるあたし。書類作成から雑用、はたまた身の回りの世話まで!こんなの、メイドに任せればいいのに。っていうか、あたしだってベルとかフランとかスクアーロとかみたいに、暗殺の仕事がしたいのに!あたしだって、元々は幹部だったんだよ!?Cランクぐらいの暗殺ならさせてくれてもいいのに。
「自分の女に暗殺なんざさせるカスがどこにいる。」
いっつもこれ。どうやらあたしには、暗殺という危ない仕事をさせたくないらしい。こんなスリルのない生活、久しぶりだし、つまんないかも。でも、ボスの側にいれて、ずっとボスを見ていられるから、幸せなんだけどね。だからあたしは、結構この使用人みたいな生活を続けられるんだと思う。でもやっぱり、これを続けられる最大の理由は…
「ねぇボス」
「なんだ」
「頼まれた仕事ぜーんぶ終わったよ、」
「そうか。」
「庭に植える新しい花を注文して…あとボスの机の整理も!
「姫。施しだ、」
君からの甘いキス
、だと思うんだ。
(このまま相手しろ、)
(無理無理…っ。今日はもう眠いし疲れた!)
(大して働いてねぇだろ)
(働いてますーっ!)
(もうひと汗かいとけ)
(ボスの馬鹿ー!)



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テーマ「人外ファンタジー」
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