どらまちっく?の続き



もう帰って来なくていいよ、

なんて言ったあたしは、少し後悔はしたけれど、反省はしていなかった。

本当に帰って来ない気がした。

少し怖かった。

多分あたしはまだどこがで君のことを求めていたんだと思うの。強がっちゃって。かっこ悪い。

「でも、かまってくれないザンザスが悪いんだよ。」

独り言をつぶやいて、ため息。

「‥もう、いいや。」

睡眠薬。
歪む世界。
止まる思考。
涙さえも彼方へ。

堕ちる
堕ちる

さよなら、

そんな事を思いながらあたしは深い喪失感と少しの愛しさに堕ちた。




ぱち、
と目を覚ますと知らない場所。

ここは天国、?


「ある意味地獄かもな。」

目の前にはザンザス。
なあんだ、天国じゃない。
あたしの目の前には、会いたかった人がいる。好きだった人がいる。


「悪いな、ここはまだ現世だ。」
くく、と笑いを抑えるザンザス。



「昏睡状態のお前をここまで運んできた。ここはヴァリアーの本部だ。」


ヴァリアー。?
誰それ。
何それ。

彼の仕事の事も生活の事も何もしらないあたしは、
まだ夢の中にいるような気がした。


「めんどくせえ事はどうでもいい。」

じゃあなんであたしはここにいるの。
なんで連れてきたの。


「かまってやればいいんだろ?」



「、もう俺のそばから離れんな。」

ずっと、ずっと
待ってたんだと思う。

神様、
運命のいたずらでいいよ。

この瞬間を止めて欲しいの。

すりー
つー
わん

さあもう一度始めようか。



ろまんちっく?
(ドラマ的な展開。)
(揺らぐ2人の視線。)





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