、 ピンチなのです。 明日はボスの誕生日だってゆーに、! 欲しいものを聞き出せてない! これはピンチ! あたしはいろいろ考えた挙句、時間がないため、一つの決断を下しました。 もう、こうなったら直球勝負しかない!、と。 「ぼーすっ、」 「ん、?」 この時期は毎年、会議等が続くため、ザンザスはいつも忙しそうにしている。 書類や資料で溢れているボスの部屋に行き、あたしはずばっと訊きたい事を訊いて、すぐ部屋を出ようと思っていた。 「欲しいものある?」 「…、ない。」 やっぱり。 彼はもうほぼ全てを持っている。なんでも欲しいものは手に入れてきている。 権力も金も女も地位も。 まあ、強いて言えばボンゴレ10代目の座だけは今だ彼の手には堕ちていないけど。 「じゃあして欲しい事とか。」 「仕事手伝え、」 うあ、 それはちょっと無理ありますよボス。 やっぱり自分で考えようか、 いや、…うう、どうしましょう。 「他にできる事は、」 「そこにいろ。いるだけでいい、」 あたしの方を見ずに何気なくそんな事をいう彼を相当かっこいい、なんて思うのはやっぱり惚れてる証拠か。 全力で側にいます。 (明日はいよいよ、) (彼の誕生日。) ← |