※これの続き。 ※キャラ崩壊度数過去最大規模。要注意。 ※後悔はしていない。 ※むしろ大満足している。 *** キリの右手を取ってベッドの上に来るよう促すと、キリは素直にそれに応じた。 ただ、やっぱりくっついていたい衝動は残っているようで。 キリは俺の右足にまたがると、空いた左手を俺の右肩に乗せて、甘えた表情で俺を見つめた。 頬染めて、はにかんだような、愛しいものを見るような、そんな眼差し。ちくしょう可愛い。 そんでキリはそのままゆっくり目ぇ閉じて、唇きゅっと閉じた。んっ、て言葉が良く似合う仕種。眉間に力が全く入っていないおかげで、いつもより幼い表情。 ずっきゅん。 あーもー、可愛い。またしてもずっきゅんきちゃったおれの心臓。 だってこんな、ここまで甘えん坊なキリとかぶっちゃけ初めてなんだもん。だもんとか俺言うときっついなスマン。 だから正直、余裕がそろそろなくなりそう。いかんいかん。気をしっかり持てよ俺。 気合い入れ直したところで漸くキリの唇に触れた。触れるだけの、子供みたいなキス。 待たせて悪いなって気持ちも込めて、何度かちゅっちゅしてやると、キリはふわりと微笑んだ。 「…………可愛い……」 「ん……?」 今度呟いたのは紛れもなく俺。はい。 だってまたキリの笑顔見られるなんてもう俺の胸はちきれそうなんだもの。 ずっきゅんずっきゅんし過ぎちゃっててもう本当に苦しいんだもの。 不思議そうに短く声を漏らしたキリにもう一度軽いキスをして、ぎゅっと抱きしめながら後ろに倒れた。 そんでもっかい可愛いーって呟いて、そっからのんびり体反転させて、キリを組み敷く。 なんでこんなめんどくせー工程踏んだかって?そりゃあなぁ、キリのくっついていたい衝動を無視する訳にはいかねーだろ。 それにくっついていたいのは俺だって同じ。だってキリにゾッコンな俺ですから。 「目、閉じて」 「ん……」 俺の言葉に素直にまぶたを伏せるキリ。そんなキリにゆっくり顔を近づけて、もう1回キス。 舌でキリの唇ちょんちょん突いて、ちょっといやらしくお邪魔する、今度は大人がするみたいな深いキス。 キリの舌に触れて、キリの舌を舐めて、キリの口内をなぞって、舌と舌を結んで。 唾液を絡ませたらちょっといやらしい音がして、キリのくぐもったこれまたいやらしい声がして。 うん、気持ちい。柔らかくって、暖かくって、愛しくって、気持ちいい。 「……ん、ふっ……」 「キリ……」 しばらく堪能したところで唇離してキリを見つめた。 情欲にとろけた瞳と唾液でプルプルになった薄い唇がとっても卑猥で。 さっきまでこのプルップルな唇が息子をちゅっちゅしてたことを思い出したらえらく興奮した。 「お前ほんとに可愛いなぁ……」 堪えられない想いを言葉にのせて、もう1回唇に触れて、それを首筋に移動させる。 喉仏にキスをして軽く舐めると甘い声が聞こえた。 舌をゆっくり胸元に移動させながら、右手でボタンを外していく。大分じれったいが最後まで。 1番下のボタンまで外して、今度はキリの突起に触れた。淡く色づく卑猥な突起に。うん、そう、乳首。ちょっと格好良く言ってみた。 「……んっ……」 指で優しくさするとキリはきゅって目ぇ閉じて可愛らしい声をあげる。 ここでいつもなら生意気なキリに意地悪言うところ。乳首弄られて感じるなんて女みてーだなって。 そんでキリもうるせぇって言いながら真っ赤な顔で睨みつけてくるから、舌を這わせて黙らせるのが常套。 だけど今日はそんなんしないよ?だってこんな素直で可愛い甘えん坊なキリを虐めたら、何か多分泣いちゃう気がするから。 や、それはそれで大分おいしいんだけど、やっぱり今日は泣き顔よりも笑顔が見たい。 不可抗力とは言え、俺コイツのこと不安にさせちゃったみたいだから。 だから今日はぼろぼろ涙溢れさせて泣かせるんじゃなくて、好きだよ、愛してるよって、幸せそうに笑うキリが見たい。 そんな訳で、指でちょっと弄った後は何も言わずに口づけた。ちゅって可愛いく音たてて、ペロッて何度か舐め上げて。 さりげなくずっと繋いだままの左手にきゅって力が込められて、感じてるんだなって思ったらやっぱりたぎった。 「……ん、ん、は……」 「こっちもな」 「ぁ、ん……」 反対側にも舌を這わせる。唇で噛み付いて、先端を突いて。 甘い声が引っ切りなしに聞こえてきて、左手が小刻みに握られた。やっぱ可愛い。 「感じる?」 「……んっ……」 「気持ちい?」 「…………ぅ、んっ……」 何となくキリに問い掛けてみたら、涙で目ぇうるうるさせながら小さく頷いてくれた。 答えなんて分かりきってたけど、こう、頭ん中で返事されるのとは訳が違う。 破壊力抜群。興奮は最高潮だ。 キリの答えに満足して、いよいよ衣服を脱がしにかかった。 繋いでいた手を離してからキリの背中に回して、中途半端に引っ掛かってたシャツを取り去る。 するとキリは半身を起こして、俺のシャツのボタンに両手をかけた。 「ん?」 「そうじろ、も」 「お、おぉ……」」 中々に積極的なキリ。うん、たまらん。好き放題させていると器用なキリはつかえる事なくすべてのボタンを外した。 そんで同じようにシャツを脱がすと、露になった俺の体を凝視して、静止した。ちょっと、恥ずかしくってよ、キリちゃん。 「キリ?んな見られたら照れるんだけど……っておわぁ!」 するとキリは俺の胸を抱きしめるように抱えると、何を思ったか俺の右の乳首に唇を押し当てた。 ペロンとそのまま舐め上げて、ちゅって可愛い音をたてて。 え?これまさかの攻守交代?あらあらあらあらいやん恥ずかし。惣司郎感じちゃう。いやんあはん。 ってバカヤロー。あってたまるかそんな事。 「キリ?え?ちょ、何?」 「だって……、可愛いかったから……」 「お、おぉ……、そうか……」 「……感じた?」 「あ、うん、そりゃもう、ばっちり。びっくーんきた。総立ち総立ち」 「……ぇへ……」 ずっきゅん。 何だ今の顔。悪戯っ子みたいな、無邪気な笑顔。 あーもーほんとに。助けてくれ。可愛いくって仕方ねぇ。 この短時間で何回ときめかせてくれちゃうのかねこの子は。ずっきゅんずっきゅんし過ぎていい加減俺爆発すんじゃね? つーかむしろずっきゅんどころかばっこーん言って俺木っ端みじんになれちゃうんじゃねーかな?かっかっか。 禿げ散らかしてときめ散らかして最終的に木っ端みじんとか、うん、乙。 「お前な……」 「ん?」 「覚悟しろよ?」 「え?」 「目一杯甘やかす!」 「えっ……!?んっ……!」 荒ぶる衝動に任せてキリを押し倒す。そのまま唇強く奪って、右手はキリの陰部に這わせた。 「……んっ!ふ、ふぁっ、んむっ……!」 早急にキリのベルト外して、直接ペニスに指を絡ませる。 上下に扱きながら舌も忙しなく動かしていると、両方から同じ様な粘着質な音が響いた。 「んふっ、あふっ、ふぅんっ……!」 「っは、おま、ほんと、たまんねーよ」 「あ、あっ、えっ……?ぁんっ!」 「可愛い、可愛い、ほんと可愛い、一生愛でたい、一生愛したい」 「あぁ……、あ、そぅ、じろっ……」 「あーもー、ほんと、何でこんな可愛いの?キリ」 「ひあっ……!」 唇離せば唾液がキリの顎を伝って大分卑猥で。 あがる嬌声を堪えることなくよがるキリがこれまたかんわいい。 キリのペニスがすっかり上を向いたところで、先走りでしとどの秘部に人差し指を差し込んだら、ひときわ高い声が耳をついた。 「あっ、あっ、はぁぁん!」 「ここだろ?キリの場所」 「ひあぁっ……!ひ、あっ!ぁん!そぉじろっ……!」 「キリ、いっぱい感じて。いっぱい気持ち良くなって」 前立腺を執拗に刺激する。口元に両手を添えて喘ぐキリが可愛いくて。 指をもう1本増やして強く擦り続けたら、キリの声がか細く高く変化して、腰がビクビクと痙攣しだした。 「ぃやああ……っ!そうじろっ……!そうじろぉ……!」 「気持ちいいだろ?な?」 「ひあぁん!ぃやっ!だめっ……!イッちゃ、イッ、ちゃう……!」 「イっていいぞ」 「いや、いやっ……!そうじろっ!やめっ!」 「ん?」 「お願っ……!そ、じろ!やめてぇ……!」 「キリ……?」 「いやっ!いやぁ……!」 だが、絶頂を促すと何故かそれを全力で拒んだキリ。 その本気の声色に思わず手を止めてキリを見やると、キリは深呼吸して息を整えた後、俺をキッと睨みつけて、ゆっくりと体を起こした。 え?何で? 「ばかっ!」 「いてっ!」 そして罵声と共に俺の頭に拳を振り落とし、キリは不機嫌そうに頬膨らませて俯いた。 別にそんな力篭ってなかったから本気で痛い訳じゃなかったけど、うん、意味不過ぎて疑問符しか浮かばない。 どうして?あんなに気持ちよさ気だったじゃないの。 さりげなく涙まで浮かんでいた瞳に俺はただ戸惑うばかり。 「キリ?え?何?何で?」 「……っしょに」 「ん?」 慌てふためきつつ、平然を装ってキリに問えば、キリはボソッと小さな声で言葉を漏らした。ほんとに小さな声。か細い、弱々しい声。 そして俯いてた顔あげて、俺を見据えた。今にも泣き出してしまいそうな、悲しげな顔。 え?何でこんな顔してんの?俺何かした?え? 「……キリ?」 「いっしょに、イきたいって、言ったの、そうじろうだろっ!」 「……え?」 「なのに、俺だけひとりで先にイかせようとするなんて、嘘つき。ばかやろーっ!」 「……っ……!」 うん、これきた。 大爆発だ。 「ぬおぉぉー!」 「えっ……!?」 ばっこーん。 うめきながら後ろにバッタン倒れた俺にキリは訝しげな声をあげた。 でもしょうがないよね。うん。だって色々ぶっ飛んだんだもん。色々。 イケメンフェイスとか毛根とか平常心とか、勿論理性も。綺麗さっぱり、木っ端みじんでございます。 何だもうこれ。俺どうしたらいいの?キリをどうしたらいいの?愛せばいいの?愛していいの?ひつこいよ俺? てゆーかあぁもう、駄目だ、殴ってくれ。心ゆくまで殴ってくれ。そんな可愛い理由なら後百発くらい俺の事ブン殴ってくれ。 軽く放心状態になった俺にキリは恐る恐る視線を合わせた。少しだけ不安げな眼差し。 あぁちくしょう。コイツもうほんとにたまんねぇ。うん、好きだ。大好きだよこんちくしょう。 「キリ……」 「そ、そうじろう……?」 「好きだ。大好きだお前の事」 「……」 「悪かったな、嘘ついて。うん、ごめん。一緒にイこ?」 「……うん」 キリを真っ直ぐ見据えて呟く。キリは俺の言葉に、はにかんで頷いた。 → |