2012/06/30 00:26
オレの恋人はやさしい人。あほでまぬけでさわがしくていらちで、形容詞はいくらでも付けられるのに、彼に関して言えるのはやさしい人というのが、恐らく多数意見。そもそも謙也さんを嫌う人なんてそう滅多に居るはずもないから、悪いイメージに繋がる言葉は選考されない。つまりは愛された人。
誰にでも別け隔てなくと言えば語弊があるけれど、彼は来るものを拒まない。彼のテリトリーの中、謙也さんが中心に居るかぎり、そこは平和であたたかい。そうであるように彼が望むから、そうであるように彼が働くから、そこは温かく居心地がいい。オレのような奴であっても、そこに例外はない。だからやさしいのだ。カリスマ性がなくても、才能がなくても、人付き合いが極端に苦手でも、彼を求めるものすべてに彼は真摯だ。
そんな彼の恋人という位置を手にして、謙也さんの振りまくやさしさが恐ろしく思えるときがある。巧妙に張られた琴線が、オレたちの欲望を読むように、謙也さんの身の振りはよくできたものなのだ。与えられることは心地よさとまがまがしい何かを孕みはじめる。
謙也さんの望みを叶えたい。
女郎蜘蛛って響きがかっこいいですよね
タイトルがスパイダーだったので蜘蛛みたいな話になるはずだったんだと思います
ネタが思い出せません