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おやすみとおはようのあいだ
2012/06/20 02:35


身動ぎできない寝苦しさに目を覚ますと、暗闇に浮いた白い腕ががっちりと胴に絡んでいた
無理やり開いた目はまだパシパシするし、正直それっぽい塊が光だろうと頭で意識してないと無視を決め込んで寝てしまいたくなる
「寝れへんの?」
ぐりぐりと頭を押しつけられるように首を横に振る
「怖い夢でも見た?」
さっきよりもゆっくりと繰り返される否定
「眠れそう?」
ん、と熱い息が首筋にかかって、力の抜けた重たい体が胸に残った
朝日が昇るまでもう一度ちゃんと眠るため、やわらかな頭を意識を手放すギリギリまで撫で続けた


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